一般財団法人 藤本育英財団
一般財団法人 藤本育英財団

学びたい。その気持ちを未来にいかすために

世の中には学びたいという思いを胸に抱きながら、経済的な理由からあきらめる若者が少なからずいます。
藤本育英財団では、このような若者たちに学費を始めとする資金を提供するために2009年12月4日、ユニデン株式会社の創業者 藤本秀朗の個人資産を元に設立いたしました。

多くの若者が学びの機会を得て、次世代を担う人材として育っていくことを願っています。

ひとり一人に、できる限りのサポートを

私たちの考えは、ひとり一人の状況を勘案し、志望に沿った学業を履修できるように、
返還の条件をつけずに学費などの支援しております。

事業内容

一般社団法人 藤本育英財団の事業内容です。

  • 学費および教育を受けるために必要とされる資金の助成
  • 児童養護施設等への助成
  • 学術、文化、スポーツへの助成
  • その他、当財団の設立趣意に沿った事業

活動報告

2024年10月

藤本育英財団は本年創設15年を迎えました。
私共はおもに学生さんへの学費の支援を給付型で行って参りました。
この間、2011年3月11日に東日本大震災が起こり震災孤児となった方々の救済を始めました。その後10年かけてご縁のあった方々全員が社会人となられました。

コロナ禍においては医療機関への支援及び学業継続が困難となった大学生さんへの支援を開始し今も継続致しております。
1998年より継続しておりますフィリピンの学生さんとその家族への支援も引き続き行ってまいります。

本年1月に起こりました能登半島地震の被災地の中で、もっとも被害の大きかった2市2町及び2市2町に実家があり下宿して高校に通っている学生さんへの大学進学に向けたご支援を実施致します。財団理事・評議員が各高校へ訪問しての卓話会も実施を予定致しております。

新に理事・評議員に加わって下さった方も含め、すべての役員の方々のお力をお借りしながら、今後も設立者藤本秀朗の信念を引き継ぎ小さな規模ではございますが活動を継続して参りたいと思ってございます。

藤本育英財団 理事長 藤本由紀子


2022年6月

 2011年3月11日に発生した東日本大震災より11年が経ちました。
当財団では震災直後より被災地を廻り孤児となった子供さんの救済に取り組みました。
その人、その人に必要な支援を全額返済無しの形で奨学金として84名の方が大学まで卒業し、3名の方はご本人の希望により高校卒業後専門学校へ進まれ計87名の方が社会人となりました。そして、震災発生後3日目に自衛隊により救助され数か月後に意識を取り戻し、その後年月をかけて高校、大学へと進み本年春に1名の方が社会人となりました。
これで私共とご緑のできた88名全員が数々の困難を乗り越え元気に社会へと飛び立って行かれました。私共は心からの祝福と敬服の念をお感じしております。そして、学生さん達の身近で様々に応援して下さいました先生方、ご親族の方々、ご友人の方々に心より御礼申し上げます。

 現在当財団では2019年より始まったコロナ禍の為、学業を継続することが困難になった学生さん達の支援活動、1998年より継続しておりますフィリピンの貧困地域の子供さん達の支援とその家族への支援活動をいたしております。
その他の活動といたしましては、 児童養護施設への支援、コロナ病棟を持つ大学病院のコロナ部隊への毎週の差し入れ等を行っております。音楽団体への都度の支援活動も今後その範囲を広げて参りたいと考えております。

 最後となりましたが、 当財団の創設者であります藤本秀朗が本年1月に急逝致しました。ここに謹んでご報告申し上げます。
東京の下町で生まれ育ち、 太平洋戦争では東京大空襲を体験し、それによって沢山の子供が孤児となったのを目の当たりにし10歳で終戦を迎えました。その時の体験を東日本大震災が起きた時にまず思い浮かべ、それまで行ってきた財団の活動はそのまま続けながら財団を上げて被災地の震災孤児の救済を望み、職員全員が被災地へ入りました。 何もかも手探りの中何とか私共とご縁の出来ました88名全員が無事社会人となるのを見届けたような最後でありました。当財団といたしましては今後も創設者の信念を引き継ぎ、 小さな規模ではございますが理事、評議員の皆様のお力をお借りしながら末永く活動を継続して参る所存でございます。

藤本育英財団理事長 藤本由紀子


2013年11月17日


平成23年3月11日に発生しました東日本大震災より早3年が経とうとしています。その間における藤本育英財団の活動内容につきまして、お問い合わせもいただいておりますのでここで報告いたします。

まず、当財団では震災発生直後の各ライフラインや情報網が寸断され情報把握することが困難な状況の中、宮城県・岩手県の各避難所、福島県の学校を多数廻り、震災で両親や家族を亡くし孤児となった児童の就学、生活の支援を開始いたしました。
また日本の貸与型奨学金制度により、卒業後の奨学金返済に困窮している人が急増しているなか、当財団では一人ひとりの必要額は違いましてもその全額を支援する事を基本理念としております。

当初は総勢55名(高校生25名、専門学校・短大生6名、大学・大学院生24名)の支援を開始いたしました。中学校卒業までは国からの補助を受けられますが、高校生よりは打ち切られるため、当財団では基本的に対象は高校生以上でそのお子さんに必要な学費・生活費を全額負担するという方針で活動しております。
その後、卒業・就職した子供たち、新たに支援を開始した子供たちもあり、現在では総勢43名(高校生22名、専門学校・短大生2名、大学・大学院生19名)となっています。

間もなく3年となる支援活動の中では、子供たちからは「クラスの皆と修学旅行に行くことができました。」「野球の全国大会に出場できました。」「志望した大学に合格しました。」などと節目節目に手紙をもらったり、「これからの進路に迷っているので話しを聞いてほしい。」などと相談に来たりと、父親や母親の代わりと思って接してくれる子供たちが沢山おります。また時には学校より卒業式に出席をお願いされることもあり、嬉んで出させていただいております。
学校を卒業して医師・警察官・教員・調理師・福祉関係など様々な職種に就いていった子供たちは、これまでの経験を踏まえて立派な大人に成長していくことを願い陰ながら見守っております。

財団の資金に関しましては理事長藤本の個人資産と税引き後の収入で賄っており、今後もその方針で進めて参りたく、各方面よりご厚意のお申し出もいただいておりますが、そのようなことでご辞退申し上げております。

また、事業のひとつである学術・文化・スポーツへの助成につきましては、ユニデン株式会社主催のグランドシニアゴルフ選手権「ユニデンクラシック」への特別協賛を行っております。
日本プロゴルフ協会(PGA)公認の本大会も第4回を数え、本年10月の大会では、60歳以上のグランドの部で吉村金八プロ(61歳)が、68歳以上のゴールドの部で新井規矩雄プロ(69歳)がそれぞれ優勝を果たしました。
来年からは参加選手にもよりますが、78歳以上のプラチナの部を新たに設けるなど、シニアの皆様に夢と希望と勇気を持ってもらうことにスポーツ振興を通じて貢献して参りたいと思います。

次にフィリピンへの支援につきましては、副理事長藤本由紀子が個人で1998年より特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンを通じ子供たちの就学、その家族の支援を続けて参りました。 今後はその規模を広げる目的により2014年より当財団による支援に切り換えて参りたいと考えております。

次にベトナムの子供たちへの支援につきましては、ユニデン株式会社と共同して実施しています。2010年から始めているこの活動はユニデンベトナム工場の周辺地区4校をはじめとする省内14校を対象として貧困のため学校へ行けない小学生に支援活動を行っております。
ベトナムの子供たちが健全な青少年へと成長し、ベトナムの未来をしっかりと支えることを願って取り組んでいます。

以上が当財団の活動内容でございますが、当財団の理事長藤本秀朗はユニデン株式会社の会長兼社長も務めていることもあり、今回の活動報告を機に理事長を現副理事長の藤本由紀子に変更させていただきます事をご報告申し上げます。

役員・評議員

理事長藤本 由紀子株式会社キリンプランニング 代表取締役
専務理事金城 一樹株式会社CS-C 執行役員
 
理事森 喜朗元内閣総理大臣
理事小川 秀興学校法人順天堂大学理事長
理事黒田 克司一般社団法人Baker Tilly Japan 理事長・公認会計士
理事石塚 伸一学校法人龍谷大学名誉教授・弁護士
理事南 果歩俳優
理事古田 美穂アナウンサー・舞台評論家
理事石川 安彦Ehara Sports Partners株式会社 元ラクビー日本代表・
学校法人明治学院大学ラクビー部元監督
理事金城 和子株式会社六八一五
 
評議員古田 敦也スポーツキャスター・東京ヤクルトスワローズ元監督
評議員川嶋 舟学校法人東京農業大学准教授・獣医師
評議員松山 さち子五木プロモーション 代表取締役
評議員高田 章子港合同法律事務所
評議員藤本 紀子株式会社アニプレックス
 
監事中村 勝典シティア公認会計士共同事務所 公認会計士
 
事務局長岡﨑 鶴子

一般財団法人 藤本育英財団
Fujimoto Scholarship Foundation