

学びたい。その気持ちを未来にいかすために
世の中には学びたいという思いを胸に抱きながら、経済的な理由からあきらめる若者が少なからずいます。
藤本育英財団では、このような若者たちに学費を始めとする資金を提供するために2009年12月4日、ユニデン株式会社の創業者 藤本秀朗の個人資産を元に設立いたしました。
多くの若者が学びの機会を得て、次世代を担う人材として育っていくことを願っています。
ひとり一人に、できる限りのサポートを
私たちの考えは、ひとり一人の状況を勘案し、志望に沿った学業を履修できるように、
返還の条件をつけずに学費などの支援しております。
事業内容
一般社団法人 藤本育英財団の事業内容です。
- 学費および教育を受けるために必要とされる資金の助成
- 児童養護施設等への助成
- 学術、文化、スポーツへの助成
- その他、当財団の設立趣意に沿った事業
活動報告
2022年6月
2011年3月11日に発生した東日本大震災より11年が経ちました。
当財団では震災直後より被災地を廻り孤児となった子供さんの救済に取り組みました。
その人、その人に必要な支援を全額返済無しの形で奨学金として84名の方が大学まで卒業し、3名の方はご本人の希望により高校卒業後専門学校へ進まれ計87名の方が社会人となりました。そして、震災発生後3日目に自衛隊により救助され数か月後に意識を取り戻し、その後年月をかけて高校、大学へと進み本年春に1名の方が社会人となりました。
これで私共とご緑のできた88名全員が数々の困難を乗り越え元気に社会へと飛び立って行かれました。私共は心からの祝福と敬服の念をお感じしております。そして、学生さん達の身近で様々に応援して下さいました先生方、ご親族の方々、ご友人の方々に心より御礼申し上げます。
現在当財団では2019年より始まったコロナ禍の為、学業を継続することが困難になった学生さん達の支援活動、1998年より継続しておりますフィリピンの貧困地域の子供さん達の支援とその家族への支援活動をいたしております。
その他の活動といたしましては、 児童養護施設への支援、コロナ病棟を持つ大学病院のコロナ部隊への毎週の差し入れ等を行っております。音楽団体への都度の支援活動も今後その範囲を広げて参りたいと考えております。
最後となりましたが、 当財団の創設者であります藤本秀朗が本年1月に急逝致しました。ここに謹んでご報告申し上げます。
東京の下町で生まれ育ち、 太平洋戦争では東京大空襲を体験し、それによって沢山の子供が孤児となったのを目の当たりにし10歳で終戦を迎えました。その時の体験を東日本大震災が起きた時にまず思い浮かべ、それまで行ってきた財団の活動はそのまま続けながら財団を上げて被災地の震災孤児の救済を望み、職員全員が被災地へ入りました。 何もかも手探りの中何とか私共とご縁の出来ました88名全員が無事社会人となるのを見届けたような最後でありました。当財団といたしましては今後も創設者の信念を引き継ぎ、 小さな規模ではございますが理事、評議員の皆様のお力をお借りしながら末永く活動を継続して参る所存でございます。
藤本育英財団理事長 藤本由紀子
役員・評議員
理事長 | 藤本 由紀子 |
理事 | 森 喜朗(元内閣総理大臣) |
理事 | 林 真理子(作家・学校法人日本大学理事長) |
理事 | 南 果歩(俳優) |
理事 | 高田 章子 |
評議員 | 川嶋 舟(獣医師) |
評議員 | 松山 さち子(株式会社五木プロモーション 代表取締役社長) |
評議員 | 古田 美穂(アナウンサー) |
監事 | 金城 一樹 |
事務局 | 岡﨑 知里 |
